会社オーナー様へ

会社オーナー様向けコンサルティング

会社の状況を総合的に分析することによって、問題点が的確に把握でき、会社の売り上げや利益が大幅にアップします。

個人のお客様へ

個人のお客様向けコンサルティング

ライフプラン表の作成のお手伝いや投資教育を通して、より明るい未来を設計します。

なぜ企業はDBからDCへ移行しているのか?③

従業員から見たDCDBの違い ~本当に有利なのはどちらか?~
前回は、企業会計の視点からDC(確定拠出年金)とDB(確定給付企業年金)の違いについて解説しました。
DBは将来の給付を約束するため企業に退職給付債務が発生し、DCは掛金を拠出した時点で企業の責任が終了するというお話でした。
では、従業員の立場から見た場合、DCDBのどちらが有利なのでしょうか。
今回は、加入者の視点で考えてみたいと思います。

DBは「安心感」が最大の魅力
DBの最大の特徴は、将来受け取れる金額の目安が分かりやすいことです。
例えば、「勤続30年で退職金2,000万円」という制度であれば、従業員は将来の受取額をある程度予測できます。
また、運用知識が不要、投資判断をする必要がない、相場変動を気にしなくてよいという安心感があります。
特に終身雇用が一般的だった時代には、非常に相性の良い制度でした。

しかし、DBにも弱点がある
一方で、DBは会社との結びつきが強い制度です。
昔は一つの会社で定年まで働くことが一般的でしたが、現在は転職が珍しくない時代になりました。
そのため、転職すると不利になるケースがあったり、制度内容が会社によって異なったり、会社が危機的状況になると将来の給付水準が変更される可能性があったりといった課題もあります。
また、多くの従業員は自分の年金資産がどれくらいあるのかを日常的に意識する機会がありません。

DCは「自分の資産」を持つ制度
DCでは考え方が大きく異なります。
企業が拠出した掛金は、加入者一人ひとりの口座で管理されます。
つまり、年金資産が見える化されている制度です。
加入者は、残高、運用状況、将来予想額をいつでも確認できます。
また、転職しても持ち運べ、会社が変わっても資産は自分のものであり、さらに、運用次第で大きく増える可能性があるという特徴があります。

人生100年時代との相性
現在は、転職・副業・再雇用・70歳就業が珍しくない時代です。
こうした環境では、「会社に退職後の生活を任せる」というDBの考え方よりも、「自分で資産形成する」というDCの考え方の方が時代に合っているとも言えます。
実際に、2026年の制度改正によって、企業型DCやiDeCoの掛金上限は大きく引き上げられます。
国もまた、自助努力による老後資産形成を後押ししているのです。

重要なのは「金融リテラシー」
ただし、DCには弱点もあります。
それは、運用結果が自己責任になることです。
元本確保型商品だけで運用すれば、老後資産は思うように増えないかもしれません。
逆に、長期・分散・積立投資を理解していれば、大きな成果を得られる可能性があります。
つまり、DCの成否は金融リテラシーに大きく左右されるのです。

次回は最終回として、「中小企業はDCDBをどう考えるべきか?」というテーマで、経営戦略の視点から両制度を比較してみたいと思います。

当社サービスについて

当社は企業オーナー様や個人の方に金融のプロだからできる総合コンサルティングや各種金融セミナーや研修を行っております。

サービス一覧を見る
ページ上部へ戻る